世界が注目するセノリティクス(老化細胞除去成分)とは?

セノリティクスとは、老化細胞を標的とし、細胞死を誘発、または、破壊し、除去する成分のことです。

 

老化細胞とは、老化した状態で生きながらえる細胞のことで、通称「ゾンビ細胞」とも言われます。身体を構成する多くの細胞は、加齢に伴い、分裂を繰り返すと、老化します。老化した細胞が、アポトーシス(細胞死)、あるいは、免疫機能によって排除されることなく、存在し続けるのが、老化細胞です。老化細胞のメカニズムはまだ十分には分かっていません。

 

細胞老化には良い点も悪い点もあります。例えば、細胞ががん化を始めると、細胞老化が生じてがんの発生を防ぐ役割をもちます。他方で、老化細胞が出す分泌成分(SASP)によって炎症や加齢性の病気が起こりやすくなることも分かってきました。新型コロナ感染後の後遺症は、コロナウイルスで老化した細胞が出す炎症性物質が原因であると考えられています。

 

したがって、細胞老化を適切に除去することで、健康維持、老化制御などのアンチエイジング効果が得られる可能性があります。

セノリティクス製薬は、老化細胞除去効果のある成分の研究、開発を進めています。

 

 



がん免疫治療薬(オプジーボ)で、老化細胞除去に成功(2022年11月、東京大学、金沢大学)

「オプジーボ」投与で老化細胞が減少、身体機能改善…東大などチーム発表(2022/11/3 読売)

 

がん免疫治療薬「オプジーボ」をマウスに投与すると、体内の老化細胞が減り、身体機能が改善したとする研究成果を、東京大と金沢大のチームが発表した。様々な臓器・組織の老化防止や生活習慣病の治療につながる可能性があるといい、論文が2日付の科学誌ネイチャーに掲載される。

 

肝臓に蓄積する脂肪を観察した顕微鏡画像。上段は正常なマウスで、下段は脂肪肝のマウス。下段左側は白い脂肪が目立つが、オプジーボを投与したマウス(下段右)では脂肪が減っている(中西真・東京大教授提供)

 細胞の多くは時間がたつと分裂して新しい細胞に置き換わる。分裂しなくなった老化細胞が増えると周囲に炎症が起き、がんや高血圧などの疾患の原因になる。通常は免疫細胞の働きで除去されるが、加齢で増えるメカニズムは謎だった。

 

 

 チームが加齢マウスの老化細胞を調べると、一部の細胞の表面に「PD―L1」という分子が多くくっついていた。この分子が免疫細胞の表面にある分子「PD―1」と結合し、免疫を弱めることがわかった。

 

 チームは、PD―L1が老化細胞を増やす原因とみて、免疫細胞との結合を邪魔して免疫を活性化させるオプジーボを加齢マウスに投与した。その結果、様々な臓器で老化細胞が顕著に減少して握力が回復したほか、脂肪肝のマウスでは肝機能が改善したという。

 

 オプジーボは、PD―1を発見し、ノーベル生理学・医学賞を受賞した 本庶佑ほんじょたすく ・京都大特別教授の成果をもとに開発された。チームの中西真・東京大医科学研究所教授(分子腫瘍学)は「がん治療と同じ仕組みを使った新たな抗加齢療法につながる」と話した。

 

関連記事

FNNプライム(2022/11/14)

https://www.nippon.com/ja/news/fnn20221114444574/

 

金沢大学(2022/11/9)

抗PD1抗体は老化細胞の免疫監視を強化し,老年病・生活習慣病を改善する

https://www.kanazawa-u.ac.jp/rd/112856

 


高吸収型イタリアケルセチン(ケルセフィット)とは?


【最新論文】セノリティクス成分が、新型コロナウイルス死を防ぐ仕組みを発見(2021年6月)

セノリティックス成分は、老齢マウスのコロナウイルス関連の死亡率を低下させる

Senolytics reduce coronavirus-related mortality in old mice

 

 COVID-19 の世界的流行により、高齢者や慢性疾患患者は、コロナウイルス 2 (SARS-CoV-2) による重症急性呼吸器症候群 (SARS-CoV-2) による罹患率と死亡率に対して脆弱であることが明らかになっています。細胞老化は、炎症、複数の慢性疾患、および加齢に伴う機能不全の一因となりますが、ウイルス感染に対する反応への影響は不明です。

 ここでは、老化細胞 (SnC) が、SARS-CoV-2 スパイクタンパク質-1 を含む病原体関連分子パターン (PAMP) に応答して過炎症性になり、ウイルス侵入タンパク質の発現を増加させ、非ウイルス性遺伝子発現を減少させることを実証します。

 SARS-CoV-2関連のマウスβコロナウイルスに感染させた老齢マウスは、老化と炎症の増加を経験し、ほぼ100%の死亡率を示しました。病原体曝露の前後にセノリティクス成分を投与すると、死亡率、細胞老化、炎症マーカーが大幅に減少し、抗ウイルス抗体が増加しました。

 したがって、病気または高齢者の老化細胞を減少させると、回復力が向上し、SARS-CoV-2を含むウイルス感染後の死亡率が低下するはずです。

 


【News】新型コロナの後遺症は感染による細胞老化が関係している(大阪大学)2022/01/26

新型コロナの後遺症は感染細胞周囲の細胞老化が関係している、阪大が確認(Tech Plus 2022/01/26)

https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220126-2257805/

 

大阪大学(阪大)は1月25日、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)に感染した細胞が放出するサイトカインによって周囲の感染していない細胞が細胞老化を起こし、ウイルスが消失したあとも長期にわたり老化細胞から炎症性物質が分泌され続けることを見出したと発表した。

 

国内外の調査から新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の患者の40%以上がウイルスが検出されなくなったあとも、何らかの後遺症に悩まされていることが報告されている。その内容は、倦怠感、呼吸困難、関節痛、胸痛、頭痛、味覚障害、食欲不振、めまい、筋肉痛、下痢、脱毛など、多岐におよび、そのメカニズムについては良くわかっておらず、そうした後遺症の発症機序の解明が求められている。

 

そうした中、今回、研究チームは新型コロナが高齢者や糖尿病患者でより重篤な症状を引き起こすこと、ならびにその共通現象として、体内に細胞老化(不可逆的な細胞分裂停止状態)を起こした細胞(老化細胞)が増加していることに着目したという。

 

近年の研究から、老化細胞は単に細胞分裂を停止しているだけではなく、炎症性サイトカインやケモカインなど、さまざまな炎症性物質を分泌する「SASP」と呼ばれる現象を起こすことで、慢性炎症の原因になっていることが明らかになりつつあり、

新型コロナの後遺症の多くに慢性炎症が関与している可能性が指摘されていることから、研究チームでは細胞老化が新型コロナの後遺症に関与しているのではないかと考察。正常なヒト培養細胞および気管支オルガノイドに新型コロナウイルスを感染させ、その反応の解析を行ったという。

 

その結果、新型コロナに感染した細胞のほとんどが数日以内に死滅するが、感染細胞が死滅する前に分泌するTNFαなどのサイトカインにより、周辺の非感染細胞が細胞老化を起こし、感染細胞が死滅したあとも老化細胞がSASPを起こすことで、炎症反応が持続することが見出されたとする。

 

ヒトおよびマウスの肺組織における新型コロナウイルスによる細胞老化の誘導。(a)新型コロナ後遺症患者の肺のSingle cell RNA sequence解析。(b)マウスに感染できるSARS-CoV-2(MA10)を感染させたBalb/cマウスにおける薬剤(セノリティック薬:ABT-263)の効果 (出所:阪大RIMD Webサイト)

 

また、実際に重篤な新型コロナの後遺症を発症した患者の肺組織においてもウイルスが消失したあとで、細胞老化およびSASPが起こっていることが確認。さらに、ハムスターやマウスを用いた感染実験でも肺の非感染細胞に細胞老化が起こり、炎症反応が長期に持続することが見出されたとするほか、マウスを新型コロナに感染させたあと、老化細胞を特異的に死滅させる薬剤を投与したところ、老化細胞が減少し、炎症反応が低下することが確認されたとのことで、これらの結果から新型コロナの感染によって間接的に誘導される老化細胞の存在が、ウイルスが消失したあとでも炎症反応が続く原因の1つになっている可能性が考えられるとしている。

 

新型コロナによる細胞老化の誘導と炎症反応の持続 (出所:阪大RIMD Webサイト)

 

なお、研究チームでは今回の研究成果を踏まえ、老化細胞を標的とすることで、新型コロナ後遺症の予防法や治療法の開発につながる可能性があるとしているが、老化細胞は生体機能の維持に必要な役割を担っている可能性もあるので、今後、慎重に研究を続けることで、安全かつ効果的に老化細胞の蓄積を制御する方法の開発を目指していきたいともしている。

 


【ホリエモンx原英二】老化細胞は加齢とともに蓄積する?細胞の老化と発癌の関係(YOBO-LABOコラボ)


【最新論文】老化細胞除去薬:発見から翻訳まで(2020年11月、米国メイヨークリニック J.L.カークランド博士)

セノリティクスの父といわれる、カークランド博士の最新論文です。

 

「老化細胞除去薬:発見から翻訳まで」

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32686219/

 老化細胞除去薬は、老化細胞(SC)を選択的に除去する薬剤の一種です。最初の老化細胞除去薬であるダサチニブ、ケルセチン、フィセチン、ナビトクラックスは、仮説に基づくアプローチを使用して発見されました。SCは、加齢とともに、罹患率、死亡率、および医療費の大部分を占める疾患を含む、複数の慢性障害の原因部位に蓄積します。

 最も有害なSCはアポトーシスに耐性があり、抗アポトーシス経路のアップレギュレーションがあり、SCを自身の炎症性老化随伴分泌表現型(SASP)から防御し、隣接する細胞を殺しても生き残ることができます。老化細胞除去薬はこれらのSCAPsを一時的に無効にし、組織破壊的なSASPでこれらのSCのアポトーシスを引き起こします。

 SCは再蓄積するのに数週間かかるため、老化細胞除去薬を断続的に投与することができます-「ひき逃げ」アプローチ。

 前臨床モデルでは、セノリティックスは、虚弱、癌および心血管、神経精神医学、肝臓、腎臓、筋骨格、肺、眼、血液、代謝および皮膚の障害、ならびに臓器移植、放射線および癌治療の合併症を遅延、予防または軽減します。複数の障害の「根本原因」の原因である基本的な老化メカニズムを標的とする薬剤で予想されるように、老化細胞除去薬の潜在的な使用は変幻自在であり、前臨床試験で40以上の状態を緩和し、加齢に伴う機能障害や疾患を治療するための新しいルートを開く可能性があります。

 老化細胞除去剤の初期のパイロット試験は、老化細胞を減少させ、炎症を軽減し、ヒトの虚弱を緩和することを示唆しています。糖尿病、特発性肺線維症、アルツハイマー病、COVID-19、変形性関節症、骨粗鬆症、眼疾患、骨髄移植、および小児がんに関しては、進行中または開始前です。そのような研究が行われるまで、老化細胞除去薬が臨床試験の外で使用されるのは時期尚早です。

 

"Senolytic drugs: from discovery to translation" J. L. Kirkland, T. Tchkonia

 


【高吸収型イタリアケルセチン】老化細胞を除去することで、花粉症軽減、新型コロナ感染予防、感染後の重症化予防

 多くのセノリティクス成分の知見が集まる中、2021年注目されているのが「高吸収型イタリアケルセチン(インデナ社ケルセフィット)」です。

 抗酸化機能のあるポリフェノールのひとつであるケルセチンは、経口吸収率が非常に低いことが問題点でした。「高吸収型イタリアケルセチン(インデナ社ケルセフィット)」は、エンジュ(槐または延寿:マメ科の樹木)の花由来のケルセチンをインデナ独自の「フィトソーム」化技術によって、経口吸収率を20倍に増加させることに成功しています。

 

1)臨床例1:花粉症状軽減効果(2021年、日本)

 2020年に、静岡県立大学の山田静雄特任教授の監修の元で行われたヒト臨床試験において、成分の高い抗ヒスタミン効果によって、花粉症の症状軽減効果が確認されたため、現在、機能性表示食品の届出も進められています。

 

*論文「ケルセチン含有食品の摂取がアレルゲンによる鼻目のアレルギー反応に及ぼす影響 - プラセボ対照ランダム化二重盲検並行群間比較試験 -」

 

 

2)臨床例2:新型コロナ(COVID-19)感染後の回復をサポート(2021年、パキスタン)

「高吸収型イタリアケルセチン(インデナ社ケルセフィット)」は、臨床試験において新型コロナ感染後の患者の重症化リスク低減、死亡率を低減する効果が確認されました。これらの効果は、老化細胞を除去したことによる発症の軽減が寄与したと考えられています。

 

実施期間、国:2020年9月~2021年3月、パキスタン

対象:新型コロナPCR検査陽性で入院の必要のない無症状または軽症者152人

試験方法:被験者を2群に分け、標準治療*群と標準治療と「高吸収型イタリアケルセチン(インデナ社ケルセフィット)」の併用摂取による治療群を比較(期間30日間)

結果:「高吸収型イタリアケルセチン(インデナ社ケルセフィット)」併用摂取群は、発症後の入院率を1/3に、入院後の入院日数を1/4に、酸素吸入器の使用率1/15に、重症化によるICU使用率を0%に、最終的に、新型コロナ陽性者の死亡率0%と劇的な効果を示しました。

 

論文:“Possible Therapeutic Effects of Adjuvant Quercetin Supplementation Against Early-Stage COVID-19 Infection: A Prospective, Randomized, Controlled, and Open-Label Study” F. D. Pierro et al

 

 

 

3)臨床例3:ワクチン接種済み者の新型コロナ感染予防と回復をサポート(2022年、イタリア)

 イタリア医療従事者(ハイリスク健常者)120人。プラセボ対照のダブルブラインドRCT。

被験者は 3 週間ごとに COVID-19 の迅速な診断テストを受け、5カ月間観察されました。毛結果:「高吸収型イタリアケルセチン(インデナ社ケルセフィット)」服用群では、新型コロナ感染が75%軽減。感染後の改善日数を50%短縮。

 

論文:「Promising Effects of 3-Month Period of Quercetin Phytosome ® Supplementation in the Prevention of Symptomatic COVID-19 Disease in Healthcare Workers: A Pilot Study」

 

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セノリティクス製薬株式会社

Mail:  info@senolytics.jp

Tel: 03-4405-5867

 


臨床例1【高吸収型イタリアケルセチン】花粉症症状の軽減効果(2020年 日本)


臨床例2【高吸収型イタリアケルセチン】新型コロナ感染後の重症化率0%、死亡率0%達成(2021年 パキスタン)


臨床例3【高吸収型イタリアケルセチン】ワクチン接種済みハイリスク医療従事者の新型コロナ感染予防効果75%、回復期間50%短縮(2022年 イタリア)

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【最新論文】老化細胞除去薬の発見、開発、および将来の応用(2020年2月)

 「老化細胞除去薬の発見、開発、および将来の応用」

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/32112672/

 

 老化細胞(Senescent cells)は、加齢とともに増え、そしてほとんど疾病の罹患率、死亡率、および健康コストを増加させます。老化細胞は、複数の疾病の病因部位に蓄積し、複製せず、組織の機能不全を引き起こす因子を放出する可能性があります。

 老化細胞を選択的に排除する老化細胞除去薬(Senolytics)の発見は、加齢に伴う機能障害や病気を軽減するための新しい方法を生み出しました。複数の障害の「根本原因」である基本的な老化メカニズムを標的とする薬剤である「セノリティクス薬」の潜在的な用途は無限大です。

 

"Discovery, development, and future application of senolytics: theories and predictions"

Erin O. Wissler Gerdes, Yi Zhu, Tamar Tchkonia, James L. Kirkland

 


【WHO表明】2020年1月、WHOが「老齢」を病気と規定(ICD-11)

セノリティクスとは、「老化細胞除去薬」という意味で、今、世界中で、最も人気のある研究分野の1つです。これは、老化細胞を標的とし、細胞死を誘発したり、細胞を破壊したり、若返らせたりする成分や仕組みのことです。

 

どこかの国で承認されたセノリティクス薬は、まだありません。(2022年1月現在)

もしかすると、細胞を若返らせる医療機器=セノリティクス機器、というのも登場するかもしれません。

 

なので、「セノリティクス薬を作ろう!」と世界中の科学者、研究者が次のノーベル賞を狙って、しのぎを削っています。

 

デビッド・A・シンクレア先生は、医療関係の書籍としては異例のベストセラー

「LIFE SPAN」の中で、「老化は病気である」と書いています。

 

老化は、誰も抵抗できない、不可避のものではなく、最新の科学を結集すれば、予防し、治療することができる。

そのひとつのソリューションが、「セノリティクス」なのです。

 

老化の原因は、細胞の老化。老化細胞が増えることが、「老化」という病気と考えます。

つまり、がん細胞が増えることが、「がん」という病気だとされるのと同じです。 

なので、老化細胞を「取り除く」「若返らせる」ことができれば、「老化」を治せるわけです。(たぶんです)

 

人類が、不老長寿の秘薬を求めたのは、今に始まったことではなく、

太古の昔、ギリシア神話、秦の始皇帝も求めていました。

 

このセノリティクスという考え方が新しいのは、「老化細胞が増える=老化」と定義したことなのです。

 

このセノリティクスの動きに、WHO(世界保健機関)も反応。

2018年6月18日にWHOが発表した「国際疾病分類(ICD)」第11版、

通称『ICD-11』の中に、新しい疾患の分類コード「MG2A」が登録されました。

 

MG2Aは「Old Age=老齢」と書かれています。

 

老齢とは、

・精神疾患の記載のない老齢

・精神疾患の記載のない老化

・老年性衰弱=老衰

と定義されています。

 

つまり、WHOも「老齢」は「病気」と明確に定義したのです。

 

さらに、すべてのWHO加盟国は、今年2022年1月1日(今月!)から

『ICD-11』コードを使うことになります。

何人が発症し、死亡したのかを、がんや新型コロナのように、

各国は、WHOに報告しなければ、ならなくなったのです。

 

2022年は「セノリティクス元年」と言っても過言ではありません。

 

高齢者は、がん、新型コロナ、認知症などになりやすく、重症化リスクも高い。

これは、当たり前のように思っていましたし、「しかたない」と思っていましたが、

 

近い将来は、おじいちゃん、おばあちゃんが、

「今日は、病院で老齢検診なんだ」

「老齢が進んでるからセノリティクス薬もらってきた」

という会話も起きるのかもしれません。

 

「老化は病気」

 

「老化の原因は、老化細胞の増加」

 

老化細胞が増えると、さまざまな病気になりやすい。

 

なので、老化細胞を除去すれば、がん、新型コロナ、認知症にならない、

さらに、アンチエイジングもできる。

いいことずくめです。

 

寝たきりにならずに、長生きできる「健康寿命」に密接に関わるのも「セノリティクス」です。

 

また、機能性表示食品とセノリティクスは、かなり密接な関係にあることが、分かってきました。

 

セノリティクス成分の中には、機能性表示食品の成分にできそうなものが、多々ありますし、すでに、受理されている成分、たとえば、ケルセチンやレスベラトロールは、セノリティクス薬の候補成分です。

 

今後、そういった情報を少しずつご紹介していきます。

 


【News】老化細胞を殺すアンチエイジング薬「セノリティクス」が初試験(2019年3月)

体内から老化した有毒な細胞を除去する効果があるとされるセノリティクス薬を人間に投与する初の試験が、14人の肺疾患患者を対象に実施された。試験では重大な副作用は確認されておらず、今後、より大規模な治験へと移行するための足掛かりが得られたとしている。

 

新のアンチエイジング療法の初の試験が今年に入って、何事もなく終了した。同試験では、14人のボランティアが、体内の老化した有毒な細胞を死滅させる薬を摂取した。

 

肺疾患患者を対象に実施したこの小規模な研究は、1月に報告された。「セノリティクス(senolytics)」、つまり、老化した有毒な細胞を体内から取り除く薬を用いる治療を実施した初の試みとされている。老化を遅らせる目的で、いずれは健康な人にもこの治療法が使えるかもしれないと考えている研究者もいる。

 

「最初の試験が無事に終了したことで、より大規模な治験に移るための足がかりをある程度得られました」とメイヨー・クリニックのジェームズ・カークランド医師は述べる。カークランド医師は、テキサス州の診療所とウェイクフォレスト大学が2016年に開始した今回の試験を率いた人物だ。

 

臨床試験に参加した患者は、白血病薬のダサチニブと、ケルセチンというサプリメントの2種類の錠剤を服用した。カークランド医師らは、この2種類の錠剤により、老化細胞を選択的に除去できる可能性があると考えている。

 

老化を遅らせるための薬は現在開発の黎明期にある。研究者の中には、この初の試みとなる試験で、薬による重大な副作用が確認されなかったことに安堵した人もいた。「あまり急いで次の段階に移るべきではないと懸念しています。何か間違いがあった場合や理解できない点がある場合、この分野の研究を後退させてしまう可能性があるからです」とカリフォルニア州ノバトにあるバック老化研究所(Buck Institute for Research on Aging)のジュディス・キャンピシ教授は述べる。

 

今回の試験は予備的なものであり、米国食品医薬局(FDA)の承認を得るのに必要な3段階にわたる治験の第1フェーズですらない。つまり、正式には、この試験は老化について何も示したことにはならない。

 

https://www.technologyreview.com/2019/02/13/66114/a-cell-killing-strategy-to-slow-aging-passed-its-first-test-this-year/#:~:text=A%20red%2Dhot%20anti%2Daging,toxic%20cells%20in%20their%20bodies.&text=Some%20researchers%20think%20this%20strategy,healthy%20people%20to%20delay%20aging.

 


老化細胞除去薬(Senolytics)で不老長寿が可能に?

老化は避けては通れない生命の宿命と言える生命現象です。今回は、老化を科学的に抑制できる治療薬として注目を集めている老化細胞除去薬(Senolytics)についてご紹介します。

 

老化細胞除去薬とは、名前の通り老化細胞を除去する薬です。

 

老化細胞(senescent cells)とは、増殖細胞がストレスを受けたことで変化した細胞です。現象そのものは細胞老化(cellular senescence)と呼ばれます。特徴としては、①増殖能力を失っていること、②長期間生存できること、③炎症性物質(サイトカイン等)や細胞外マトリクス(コラーゲン等)関連因子を多量に分泌すること が挙げられます。

 

がんや加齢性疾患の発症に関与する老化細胞

老化細胞は、増殖能力がないため、一見無害ですが、老化細胞が分泌する炎症性物質には、周囲の細胞の細胞老化やがん化を助ける成分が含まれています。老化細胞は、周囲の増殖細胞に対し、がん化へ誘惑したり、老化細胞へスカウトしてしまう困った細胞なのです。この性質もあり、私たちの体内では、加齢に伴い老化細胞がどんどん溜まっていきます。以下に、老化細胞が関与する個体の老化現象について触れておきます。

 

①老人の外見(シワ・たるみ、筋肉の衰え、脱毛など)・・・老化細胞が分泌する細胞外マトリクス関連因子は、コラーゲンなどの量や質を変化させ、皮膚の構造を変えてしまう。これは、皮膚のシワやたるみの原因になります。細胞外の環境変化は、がんの転移を助けることも知られています。

 

②免疫力の低下・・・高齢者の免疫力の低下は、コロナ渦において大きな問題になっていますが、その理由を考えたことはあるでしょうか?年寄りだから仕方ないわけではなく、科学的に理由はあるはずです。その理由の一つとして、老化細胞の蓄積が注目されています。老化細胞除去薬とネズミのコロナ感染モデルを使った研究成果が、科学誌Scienceで報告されています。この論文で用いたウイルスは、現在ヒトで蔓延している型のコロナウイルスではなく、マウス肝炎ウイルスと呼ばれるコロナウイルスの一種です。マウスに対し高い致死率を示し、コロナウイルスの病態の研究に多用されるウイルスです。論文においても、老齢ネズミの致死率が若いネズミに比べ、極めて高いことが示されています。感染後1か月の時点で、若いネズミの致死率が10%前後に対し、老齢マウスではほぼ100%です。

一方で、老化細胞除去薬を感染期間から摂取させた老齢マウスの致死率は半減しており、50%前後でした。高齢者の高い致死率は、感染症によって激烈な炎症状態となることが要因の一つでもあります。老化細胞の蓄積が、老化に伴う免疫力の低下と炎症の起きやすさに重要であることが、この研究により明らかになりました(参考論文①)。

 

③アルツハイマー病・・・脳内では、非増殖細胞の神経細胞が主役であり、増殖細胞に由来する老化細胞の役割は小さいかと思われました。しかし、アルツハイマーの原因の候補として考えられているβ-アミロイドの塊(タンパク質のゴミ)が、脳内に存在する増殖細胞(神経細胞前駆体等)の細胞老化を引き起こす可能性が報告されました。認知症モデルマウスを用い、老化細胞除去薬を使用したところ、ネズミの認知機能が改善することが分かりました(参考論文②)。

 

他にも糖尿病や高血圧、線維症やがんなど加齢に伴い発症しやすくなる疾患に老化細胞が関係することが、次々に報告されています。そして、老化細胞除去薬が、それら様々な加齢性疾患の治療薬となることが期待されており、アメリカではすでに治験が積極的に進められています。

 

主要な老化細胞除去薬

老化細胞除去薬の発見は、近年であり、その種類は多くありません。これまでに、抗ガン剤であるダサチニブやABT-263、ポリフェノールの一種ケルセチン(玉ねぎに多い)やフィセチン(イチゴに多い)などに老化細胞を除去する効果があることが確認されています。

いずれも、老化細胞が示す高い生存能力に作用し、それを打ち消す働きを持っています。ただし、取りすぎには危険な副作用があり、日常生活で取り入れる目的としては推奨できません。

薬以外の方法として、ワクチンを用いて、免疫系を利用した老化細胞の除去を目指す研究も進められています。将来的に、加齢性疾患の発症予防を目的とした、老化細胞の定期的なクリーニング医療が生まれることが期待されます。

 

老化細胞除去薬は不老長寿を可能にする薬ではない

老化細胞除去薬は、様々な加齢性疾患の発症や運動・認知機能の低下を抑えることができます。ただし、最大寿命に対する効果は、そこまで高くないことが分かっています(参考論文③)。老化細胞除去薬を投与したネズミも、いずれはがんや循環器系、腎障害などを理由に一生を終えることになるのです。ただ、健康寿命が延びることで、高齢社会の目標とも言える”ピンピンコロリ”の実現には貢献できそうです。今後も、科学的な老化のメカニズムがどんどん明らかになるでしょう。人々が、老いに苦しまずに、健康な人生を歩める時代は、そう遠くないのかもしれません。

 

参考論文①Senolytics reduce coronavirus-related mortality in old mice Camell et al. Science. 2021  https://science.sciencemag.org/content/373/6552/eabe4832

 

参考論文②Senolytic therapy alleviates Aβ-associated oligodendrocyte progenitor cell senescence and cognitive deficits in an Alzheimer's disease model Zhang et al.  Nat Neurosci. 2019  https://www.nature.com/articles/s41593-019-0372-9

 

参考論文③Senolytics improve physical function and increase lifespan in old age Xu et al. Nat Med. 2018 https://www.nature.com/articles/s41591-018-0092-9

 


「老化のウソ」最新研究でわかった新常識。「1日3食」「ベジファースト」「日々の運動」は老化を促していた!

「GLS-1阻害薬」で120才まで生きられる?

https://www.news-postseven.com/archives/20240123_1936065.html?DETAIL#toc_7

これまで老化は「不可逆の現象」と考えられてきたが、近年、その常識は覆されつつある。

「現在は老化を遅らせる遺伝子が発見されていて、動物実験では体内年齢が10年若返ったという論文もあります」

中西さんは健康寿命を延ばすべく、体の機能を低下させる「老化細胞」を除去する研究を行っている。

「古くなって分裂が止まった『老化細胞』は、子供の体にも存在します。ただし、若く代謝がよければ自然と排除されていく。これが加齢によってうまく排除されず体に蓄積すると、老化細胞が排出する炎症性物質によって体の機能が低下すると考えられています」(中西さん・以下同)

この老化細胞を取り除くカギとなるのが、「GLS-1阻害薬」だ。

「老化細胞を生き延びさせている『GLS-1』という酵素の働きを阻害することで、老化細胞を取り除くというメカニズムです。すでにマウスでは実験は成功しており、いまはこれをどう人間に応用するかという段階です。実用化すれば、老化を食い止めるだけでなく、一度起きた老化を“巻き戻す”つまり“若返る”ことすら可能になるのではないかといわれています」

小林さんは「いまの若者が高齢になる頃には、100才まで生きることは珍しくなくなっているはず」と語る。現在の最大寿命である120才程度までの長生きは、もはや夢ではなくなりつつあるのだ。


【モニター型簡易臨床試験】SNSインフルエンサーによる製品のモニターを受託します

「美と健康」に関する情報感度の高い「女性限定」のSNSインフエンサー2700人の中から被験者を集め、セノリティクス製品、アンチエイジング製品を試してもらう簡易モニター試験をします。(30歳以上1600人)

年齢、テイスト、ライフスタイル、ライフステージなどに合わせ、さまざまな製品モニター、アンケート、SNS拡散、広告への出演などの依頼ができます。

 

■【美と健康と食の1000人委員会】の特徴

 1)LTVの高い30歳以上の女性中心

  ※20代のインフルエンサーも紹介できます

 2)製品と一緒のセルフィー写真を半永久的に広告利用OK

 3)もはや定番SNSに成長したインスタグラム(Instagram)での拡散が可能

 

 4)特殊業種(医師、看護師、美容師など)のスカウトも可能(オプション)

 

■モニター対象製品:セノリティクス製品、アンチエイジング製品

 化粧品、健康食品、美容器具、健康器具、ヨガ、フィットネス…

 




【主な登録者属性】




【モニター試験実施例】




美と健康と食の1000人委員会とは?

・「美と健康」に良いセノリティクス製品、アンチエイジング製品とはななんなのか?調査、研究をします。

 

・発信力のある「女性限定」SNSインフルエンサーに対し、「セノリティクス製品」「アンチエイジング製品」の簡易モニター試験をするものです。


【簡易モニター試験プランの内容と料金(税別)】

■スタートアップ・プラン

 1)モニター数:4名

 2)製品の使用期間:7日以内

 3)募集期間:1週間以内

 4)インスタ(フィード)投稿のみ

 5)広告用写真素材の提供(顔、顔+製品、製品開封の3枚)

 

☆料金(税別):基本料金50万円+製品送料

※モニター数の追加は、追加料金で可能です。

 

■スタンダード・プラン

 1)モニター数:10名

 2)製品の使用:1ヶ月以内

 3)募集期間:1週間以内

 4)インスタ(フィード)投稿のみ

 5)広告用写真素材の提供(顔、顔+製品、製品開封の3枚)

 6)アンケート実施(Googleフォームによる)

 

☆料金(税別):基本料金100万円+製品送料

※モニター数の追加は、追加料金で可能です。

 

 

 【お問合せ】セノリティクス製薬株式会社

Mail: info@senolytics.jp

Tel: 03-4405-5867